2021年5月29,30日

はじめまして G・SAKAI機械技術部の今井です。

私はルアーフィッシングが好きで、天気の良い休日にはリバーシーバスや管理釣り場に通っています。
しかし令和以降シーバスが全く釣れておらず(ドヘタくそ極まれり)
もはや竿を振り回す修行のような感じになりつつありました…。

そんな中、5月になり木曽三川でサツキマスの遡上シーズンイン!
中流部を見に行くと、稚鮎の姿もたくさん確認できました。
これは期待できそうだ、次の休みには…と思いながらも
梅雨までシーズンインしてしまい、なかなか日程と天気が合いません。

それから我慢すること3週間、ようやく天気の良い週末を迎えました!
チャンスとばかりに金曜の終業後に釣具屋へ駆け込み、二日分の遊漁券を購入。
サツキマスを狙いに行くのは初めてのことなので、とても楽しみです。



そして土曜の朝、いよいよ初のサツキマス釣行の開始です!
長良川中央漁協さんの管轄内で、まずはポイント選び。
どんなところが良いのかわからないので、入れそうな場所を探しながら適当に車を走らせます。
 
しばらくして場所を決めました。

膝下まである水深まで立ち込み、ルアーを投げます。
静かな時間がしばらく続き…



ヒット!



心臓が跳ねたのも一瞬、あーこれは…ニゴイだ。絶対。
20210529①

やはり…

ニゴイは汽水から河川上流まで、どこにでも居ます。
60cmを超えるほどに成長し、ルアーにも積極的に食いに来るので遊びとしては面白いのですが
今日は気合を入れてサツキマスを釣りに来ているのです。
早々にリリースです。

さて、魚の顔は見ることができたので、ひとまず良し。
次のポイント探しに出発です。

しばらく移動したところで、良さそうなポイント発見!
水深があり、水中のストラクチャーが複雑な流れを生んでいます。
再び竿を出し、ひたすらルアーを投げます。



…鮎の群れがいる。
梅雨以前に中流部で見たものよりサイズアップしています。
唐揚げや甘露煮が美味しそうなサイズ感です。
それに合わせルアーもやや大きめのミノーを投げます。

ジャーク、ジャーク、ジャ…すごい勢いのチェイスが!
20210529②

ニゴイの…!

岸際ギリギリまで追ってきて、ルアーを回収してもウロウロしています。
これ、釣れるのでは?そっとルアーを落とすと、猛然と突進し岸際1メートルでヒット!
狙い通りの反応がとても楽しいです。
足元まで寄せて水中でフックを外し、触れることもなくリリースします。

さて、ルアーを変更して仕切り直しましょう。
少しずつ角度を変えながら、ひたすら投げ倒します。


すると…

きた!きた!今度は銀色

心の叫びは喉元に留め、努めて冷静に、慎重にネットイン。

大きさは30cm無いくらいですが、初めての長良川ネイティブトラウトです。
見た感じ銀毛していますが、角度によってパーマークが残って見えます。
ということは、サツキマスではなくモドリやシラメと呼ばれるものでしょうか?それとも本流アマゴ?

何にせよ、嬉しい一本。

震えながら写真を撮り、締めるためにナイフを手にします。
20210529③

釣り場で愛用の、旧サビナイフ1。ウッドハンドルが良い味を出しています。

さて、魚に向き直り、締めてしまおう…というところで、まさかのうっかりミス!
手を滑らせ、魚に逃げられてしまいました。
なぜ水辺から離れなかったのか…
そしてリリースするならばもっと丁寧に扱ったのに、と悔やみながら、今日はここで納竿。

失意の帰宅です…。



そして釣行二日目の日曜、昨日アマゴが釣れたポイントに入ります。
20210529④

ミノーを投げ、スプーンを投げ、アップ、ダウン、ドリフト…反応なし。

日が高く昇り、気温が暑くなってきました。
稚鮎の群れが水面を賑やかし始めます。
トラウトの魚影は見えませんが、期待が高まります。
集中して、ひたすらルアーを投げ続けます。


釣れないまま時間だけが過ぎ、ついにその瞬間が訪れました。

着水後、少し数えて連続トゥイッチ。

…ガツン!
きた!きた!これは…トラウトだ!
頭を振り激しく暴れ、右へ左へ走る!走る!
さながら小型青物を相手にしているようです。

深みから現れた銀色の魚体に、これはサツキマスだという確信を得ます。
手前の岩をかわしながら、寄せて離れてを繰り返し、ようやくネットイン!
見事に銀毛し朱点が散らばった美しい魚
人生初の、長良川サツキマス!大きさ以上の存在感を放っています。
20210529⑤

喜びに舞い上がりながらも、昨日の反省を生かし本流から離れた浅瀬で撮影。
そして昨日は直前で出番を失っていた旧サビナイフ1で確実に締め、血抜きします。

手早く処理を済ませ、さあもう一本!釣りを再開します。
おや?こんなところに落とし物が。
20210529⑥

サツキマスは遡上中、あまりエサを食べないといわれていますが
10cmを超える鮎を3匹も吐き出していました。これは驚きです。

6月には鮎の友釣りが解禁になります。
今は10~12cmですが、それまでにもっと大きく成長し、釣り人を楽しませてくれるでしょう。


その後も手を変え品を変え、しばらく粘りましたがアタリは皆無…。
日差しが厳しくなってきたため、午前中のうちに納竿です。


ウキウキ気分で帰宅し、さっそくサバいてしまいましょう。
まず大きさは…34cm!サツキマスとしては並みのサイズですが
体高と身の厚さがあり、質の良い魚だとわかります。
20210529⑦

この魚をサバく得物は、先日発売のCampn' Twin スライサー VG-10
このシリーズは若手の持ち込み企画が商品化されたものです。
自身がブレードデザインをしただけあり、とても気に入っています!

Campn' Twin を紹介している動画はコチラ!


とくに今回使用した「Campn' Twin スライサー」はナイフとしての使いやすさを凝縮し
さらに台所でも十分に活躍できる仕上がりです。

さて、宣伝はここまでにして、魚に刃を入れます。
20210529⑧

身も淡いオレンジ色になっており、白身の川魚でないことに安堵します。
現地で血抜きをしたため、身に血が回ることなく、きれいな状態を保っています。
無事に3枚卸ができました。
調理方法は色々あるようですが、今回は冷凍してルイベで食べてみることにします



丸3日冷凍したのち半解凍させていただきます!さてお味は…?
20210529⑨
脂の乗ったサーモン!ですがサラッとした脂で、身は非常にきめ細かくやわらかい!
静岡のワサビ農家さんから直送の本山葵をそえて、おいしくいただきました。

サツキマスは美味しいという話は聞いていましたが
素材の珍しさと釣った興奮でそう感じるのでは?と懐疑的でしたが、本当にちゃんと美味しい魚でした。


さて、今回は狙った魚を釣り上げることができて、食味も良く、とても満足いく結果となりました。

この長良川は日本の三大清流にも数えられ、多くの人たちの努力によって
今なお美しい自然と生物の多様性が保たれております。

我々もアウトドアレジャーに関わる者として地域に貢献し
そして来年もまた、その恵みを授かれますように。


*追記*
6月12日、別ポイントにてサツキマス2本目!
現地でお会いした友鮎屋さん、アドバイスありがとうございました!
20210529⑩

☆3日間の釣果☆
ニゴイ(推定50cmUP×2匹,推定25cm×2匹)
アマゴ(推定25~27cm×1匹)
サツキマス(34cm×1匹,32cm×1匹)

以上、2021年サツキマス釣行レポートでした。
今井氏

ニャイフキッチンブラックブレード牛刀サーバルキャットver1