2023年11月21日(火) 獅子が吼える“澄刃

※この記事には狩猟した動物の画像があります。苦手な方はブラウザーバックしてください。


 解禁日は猟友会メンバーでの“グルハン”(グループ猟)を楽しんだので、本日は空気銃を使用しての“ソロハン”(単独猟)にてカモくんを狙います。

目星をつけていた溜池を数か所回るものの、解禁からハンターに追い回されたカモの群れはいずれも危険の少ない沖合に居て警戒態勢のまま羽を休めています。

それでも散弾銃なら飛ばせて撃つ手段もありますが、空気銃での“ソロハン”には無理な相談です。
それに溜池の沖合80メートルほどにいるカモくんに命中させても回収の手段がありません。

釣り竿を使用してもかなり難しい距離であり、場所によっては木に囲まれたりして思うように釣り竿を振り回すこともできません。

このような状況でははじめから撃ちません。
撃って未回収となれば単に価値のない殺生になるだけですからね。

溜池に見切りをつけて、川を回ってみることにします。

ゆっくりと車を走らせながら川面に浮かぶカモくんを探します。
このときの注意点はできるだけ遠くの距離で見つけること

川に居るカモくんは殆どが上流に頭を向けているので、カモくんを見つけたら下流側から姿を見られないよう、そしてその接近を気取られないよう木陰や草を利用して忍び寄ることです
 
かなり離れた川面にゴマ粒ほどのカモくん数羽を発見。双眼鏡で様子をうかがうと、こちらの動きを察したかのように岸から張り出した木の枝下に移動したようです。

狙いは決まりました。

 カモくんの居ると思われる場所からさらに下流側に回り込み、草を踏む音を殺しながら一足一足慎重に近寄ります。

これ以上の接近は無理と思われる距離約50メートル、さらに双眼鏡で枝下に居る3羽のカルガモであることを確認します。

倍率8倍の双眼鏡では大きく見えていたカモくんですが、銃のスコープの倍率は6倍設定なので双眼鏡で見た直後だといきなり小さくなって見えます。

スリングを腕に巻き付けて銃を構え固定します。

スコープのレティクル(十字線)をカモくんに慎重に合わせつつ呼吸を整えて(ブレスコントロール)ゆっくりと人差し指に力を入れて引き金を絞ります

“バシュッ”

上手く命中させることができました。

授かったカモくんは岸にくっついた状態なので、流れにもっていかれる心配はないようです。
銃の残弾を確認し銃袋に銃を納めから対岸に回ってカモくんを回収します。
ここで注意したいのは回収場所をしっかりと確認しておくことです。

“ソロハン”の場合は要注意点です。
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重量感のあるカモくんを授かりました。

やっぱり“ソロハン”は楽しい。

忍んでの猟スタイルはまさに、サイレントスナイパーです。
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今日のカモくんに敬意を表して「澄刃」で捌きます。
獅子のマークがなんとも誇らしい
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小サイズのブレードにて捌きます。
解禁日のカモくんよりも脂の乗りは良好です。
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厚く脂の乗った胸肉にエッジが何の抵抗もなく滑るように入ります。
この第一印象とも言えるひと太刀?で、エッジの実力のほどをうかがい知ることができるのです。


僕の感想ですが…。
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ペングリップに持ち換えて捌きを進めます。
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肩関節を外すのもとてもスムーズです。
背側のカーブラインに指がフィットしてグ~です(笑)
231121⑦
肩甲骨周りの処理もとても綺麗にできます。
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捌く部位によってはペングリップを逆に持ち換えて、できるだけ骨の際を処理します。
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そしてモモの関節外しですが、ブレード長を感じるようなら“アゴ”(エッジの角部分)を使います。
細かな作業には意外といいですよ。

231121⑩
良い感じで骨からお肉が取れているでしょ。
澄刃”なかなかにいいヤツです。
231121⑪
いい仕事してますね

ちょっと古いか(笑)

ハンドル材も高級感が漂っています。
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そしていい仕事をした後には、皮砥にてお手入れをしてあげます。
これで次もまた最高のパフォーマンスを発揮してくれることでしょう


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