魚釣りの時合いは早暁のころが良いとされています。何故かというと明け方は魚の喰いや活性が高くなるからだそうで、釣り人にとってこの時間帯はゴールデンタイム、これを朝マズメといいます。夜の闇に一筋の朝の陽が突き刺さり、次第に闇が振り払われて陽光の広がりとともに清々しい空気に包まれてきます。払暁とは言い得て妙です。そしてまた、夕暮れ時にも時合いがあって、これを夕マズメといいます。ということは、お魚は１日２食の食時サイクルなのかな～？

　今日もまた、愉快な仲間たちを乗せた「玄武丸」が軽快なエンジン音を響かせながらの出港です。先週はヤマセながらもプチ大漁することができ、メンバーの顔に笑みがこぼれましたが、さてさて今日の釣運や如何に・・・。

午前３時、さすがにまだ真夜中の海です。まずは本日の第一投、マダイの反応を探りますがアタリなし。早々にポイント移動して探りを繰り返していきます。開始から１時間を過ぎたころ“ガツンッ”ヒットです。すかさず合わせを入れ本日ファーストヒットのマダイの引きを楽しみます。海中の暗闇を考慮して夜光の入った幅広ボディのジグをチョイスしたのが良かったようです。

他のメンバーにも次々当たり出し、船上がにわかに熱気を帯びてきました。魚群探知機はベイト反応で真っ赤な状態、今日は熱いぞ。ヒット、ヒット、ヒット！歓声が飛び交います。型が小さいせいか結構バラシもあるものの、そのバラシを軽く上回るゲット数です。これは爆釣ゴールデンタイムから激釣プラチナタイムに昇格か！マダイの他にワラサをヒットさせたメンバーは、青物特有の強い走りに悪戦苦闘、ようやくネットに入れてほっと一息、当たるとこんな具合ですからやめられません。

釣果は５人でマダイ３９枚にワラサが１本なり。クーラーボックスの重量に嬉しい悲鳴です。この調子だと夕マズメもきっといい筈だから、夕方また出るぞ！玄武丸船長の言葉に、そうと決まれば即時帰宅、クーラーボックスを軽くして出直しです。朝マズメは底にいるマダイを如何に誘い出すかがポイントだったようです。