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2013年2月12日(火) 新人君、「逆叉」でウサギを捌く!




※この記事には締めたウサギの画像があります。苦手な方はブラウザーバックしてください。





今日は、班長と新人Yくんとの3人猟です。続く降雪にスノーモービルが使用できないため、もっぱら歩きでの猟となりました。歩きには勿論「かんじき」を使用するわけですが、相当量の積雪に難儀しながら歩みを進めます。その苦労とは裏腹になかなかウサギの足跡を見つけることができません。こんなに雪が深くなると、ウサギが出ないんだよな。班長の口から愚痴がこぼれます。微かな足跡を頼りに「巻き」を仕掛けていきますが、ウサギは出てはくれません。

さんざんに狩り場を廻ったところで、ようやく真新しいウサギの足跡を発見することができました。ここはいけるぞ!班長の声が弾みます。ここの狩り場の地形は、手前から奥側に向かって狭くなっていくから、こちらから2人で撃ち手(ブッパ)側に追い立てて・・・、と「巻き」の打ち合わせをしてから、班長が撃ち手の待ち場に向かいます。その間、Yくんと雑談を交わしながら班長が待ち場に到着するまで待機します。こちらも早く勢子の位置に付きたいところなのですが、下手に動くとウサギに気づかれてしまい、「巻き」を開始する前に逃げられてしまうことが少なからずあるのです。

他愛のない話をしていると、前方に視線を向けていたYくんが「ん・・・?」、「出たっ!」。「えっ?」と僕。一羽のウサギが2人に向かって一目散に走ってくるではありませんか。信じられないながらも、2人が瞬時に銃を構えます。「パ~ン!」弾を喰らいながらもYくんの脇を逃走していくウサギに目を向けながら、「撃てっ!」Yくんに叫びます。僕の居る位置が右側のため撃てないのです。後方に走り去るウサギに向かって追い矢(2発目)を放ちます。命中!。「ころがった!!」思わずYくんが叫びます。授かったことに喜びつつ、2人ともまだ目が点状態です。

おそらく「巻き」の包囲網に入っていたウサギが、ブッパに向かう班長のオーラ?を感じ取り、そのオーラの強さに、反対側に居た2人の存在に気づかないまま、走ってきて「コロン」がことの顛末のようです。今日で今シーズンの狩猟を終わり、来週から害獣駆除に入ります。

先日、スノーモービルで走っているとき、バランスを崩してモービルごと転倒しそうになりました。迷わず自ら飛び降り転がって、難を逃れました。このとき、ベルトにナイフを装着していれば鋭いエッジがシースを突き破っていたかもしれません。矢張り、首からナイフを提げていて良かったな~と思った一幕でした。(あくまで僕個人の感想ですが・・・。)
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「キムンカムイ」とウサギ
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どうですか?雰囲気あるでしょ(笑)
「サビナイフ8・MAKIRI」を首から提げて使用します。この携帯方法が僕の好みです。

猟場では頼れるナイフの存在は、とても大きなものがあり、決して欠かすことはできません。
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まずは一羽を授かって一安心です。
昼食を食べながら皆の顔に笑みがこぼれます。
班長、Yくんに「良くやったな~」と、自分のことのように喜んでくれてました。

おにぎりの美味しいこと(美味)
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班長自ら、Yくんに解体(皮剥ぎ、内臓処理)の要領を指導してくれています。
このときはYくんの「逆叉」を使用します。


因みに班長のナイフは「サビナイフ5・ワイルドハンター」です。班長は今シーズン、北海道の鹿狩りでも「ワイルドハンター」を使用したそうです。

ほれ、一気に胸を切り開いて、肛門周りを切り離して、こうやって、丁寧に説明しながら内臓を抜いたところです。
Yくん、いろいろ学習しております。

「サビナイフ7・逆叉」も、いい仕事してくれてますね~。
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最終日を飾るかのような好天に恵まれて、気分は上々。山はいいですね~。海もいいけど(笑)

班長、Yくんに対してこと細かに猟場の説明をして、早く「巻き狩り」に慣れるように配慮してくれています。来シーズン、大いに楽しみです。


ニューサビナイフ4①