この記事は旧サイトで公開された記事の再掲載です。

2014年3月30日(日) 有害鳥獣駆除~ウサギの巻~

3か月半にわたる狩猟期間、事故なく過ごすことができました。これからは津軽地方の特産である「リンゴ」の若芽などの食害を防ぐための「有害鳥獣駆除」活動への参加となります。農家の方々が丹精込めて育てているリンゴの木の若芽や皮を食べてしまい、僅か数日の間に甚大な被害をもたらしてしまうのです。特に美味しいリンゴの実る木は、若芽や皮までもが美味しいのだそうです。でも、いくら美味しいとはいってもリンゴの木を枯らしてしまう迷惑行為は許されるはずがありません。

そこで行政からの依頼を受け、我々「猟友会」の出番となるわけです。久し振りに参加の新人くん2名を加えた駆除従事者の面々、生憎の小雨模様を気にかけることもなく、現場に到着すると手早く準備して愛銃を手に駆除の開始です。駆除といっても要領は通常の「巻き狩り」と一切変わることはありませんから、従事者それぞれ勝手知ったるものです。

それにしても狩場はすっかり春の様相を呈してきております。前回までは「カンジキ」を使用しなければとても歩くことができないくらいの積雪でしたが、今日は「カンジキ」無しでもなんとか歩けるほどの雪解け具合です。長く厳しかった津軽平野の冬も終わりを告げているような感じがします。
 
今日は、新作のナイフ「ガウチョ」のフィールドテストも兼ねて駆除に臨んでおりますので、なんとか1羽だけでも授かって欲しいものです。大小2種類のブレードサイズの新作「ガウチョ」ですから、大ブレードで解体し、小ブレードで捌いてみるつもりなのです。(楽しみ)

 気配を窺いながら斜面をゆっくり登っていくと、たった今走り去ったと思われる「トアト(足跡)」を発見、こちらの気配を先に気づかれ一気に尾根まで走り去られてしまったものと思い込み、油断したのがマズかった。別方向から斜面を見ていた仲間が中腹に潜んでいるウサギの姿を発見、すかさず発砲するも警戒心を強くしたウサギの逃走スピードに間に合わず、まんまと尾根の向こうに走り去られたのでありました。(トホホ・・・)

自身の油断に腹立たしさを覚えながら車に戻ってくると、別の尾根を見ていた仲間から穴に潜んでいるウサギを発見との連絡があり、急いで現場に駆け付けてみるとまだそのまま穴に潜んでいるようです。新人くんに回り込むように攻めさせ、こちらは逃走に備えて万端迎え撃つ作戦です。今度は油断なし!

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斜面の向こうに新人くんたちの姿が消えてしばらくすると「ポンッ!」一発の銃声・・・。もしもに備えて斜面を警戒していると、やがてウサギを手に揚々とした新人くんが戻ってきました。
やったねYくん(拍手)
授かったウサギは、所どころ夏毛に変わっていました。やっぱり春なんだな~。
20140330②

新作「ガウチョ」 ファコン(大) パンパ(小)
放牧の民(牧童)ガウチョたちの生活の中で使われてきた包丁をイメージして作られた形状は、頗る使いやすく、スタッグハンドルのグリップ感も申し分なしでした。
雄大な草原を自由闊達に生きたガウチョたちを想像できる、そんな趣きあるナイフの誕生です。
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曰く、それでは「ガウチョ」大ブレードで解体させていただきます。「いざっ、魂入れ!!」
新作プロトタイプを手に緊張の面持ちのYくんなのでした(笑)
20140330④

もう一人の新人くんTくんとの共同作業です。
Tくんも緊張気味(笑)
「ガウチョ」大ブレードの切れ味に驚き・・・。
やべぇ!エッジが入りすぎた(汗)
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ポイントの入りもすごくいいですね~。
それにしても切れ味ハンパなし!
「ガウチョ」の発売が待ち遠しいですね。
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雰囲気最高!!
捌きには「ガウチョ」小ブレードを使用しましたが、こちらも申し分なし。当然と言えなくもないですが(笑)。大小どちらのブレードも、フィールドでもキッチンでも期待に十二分に応えてくれるパフォーマンスをみせてくれました。
発売をご期待ください。自信をもってお勧めできるナイフです。
20140330⑦

プチニュース
雑誌「Guns&shooting」VOL.5
2014年春号 124ページに
「キムンカムイ」が紹介されております。

注目のハンティングナイフ、実力のほどは今更申し上げるまでもなく、まさに上級を意識させる完成度を誇ります。直刃の他に半波ブレードもありますよ。

NYAIFE KITCHEN 菜切り メインクーンver

ニャイフキッチン菜切りメインクーンver1