この記事は旧サイトで公開された記事の再掲載です。

2016年7月3日(日) メンテナンスのススメ。

 本県の梅雨入りは平年より1日早く、昨年より13日も早い6月13日でした。東北北部の梅雨明けの予定は7月28日ごろとのこと。まだまだ明けは遠いなぁ・・・。でも、こちら津軽では梅雨と申しましても、北国ゆえあまり鬱陶しく感じるほどでもありません。これ、あくまで個人の感想です。(笑)

 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ・・・。でも、雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負ける貧弱な身体をもちて・・・。なんてね(笑)

 そんなこんなで釣行中止を余儀なくされてしまった日、さて、それでは何して遊ぼうか…?そうだ!こんな日は、こんな日こそ普段なかなか手の廻らなかった相棒(ナイフ)の細部メンテナンスをじっくりやるとしよう!!(でも、意外と簡単なんですがねぇ。ポリポリ)

 ナイフというものは道具なのであります。だから当然使います。使えば当然切れ味は鈍ります。鈍ってくれば当然手入れが必要になります。たとえ大して切れ味が落ちていないまでも、使用後は当然綺麗にしてやるのがナイフへの礼儀というもの。これ、ナイフを扱う者の嗜みだいっ!てなわけで、今回はメンテナンスの紹介を、ただし、オレ流ではありますが・・・。

 メンテナンスについては、ナイフ関連の書籍その他などでも数多く紹介されております。よって、その数多い中からご自分に合ったメンテナンス方法を選べば良いわけです。でも、このときに注意することがひとつ。それは自分が持っているナイフの鋼材などにマッチしたお手入れツールを使用することです。例えば、硬いステンレス鋼に対して柔らかな砥石を使用しても上手くシャープニングはできないとかです。なので、数多くのナイフをお持ちのユーザーの方々はメンテナンスグッズも数多く準備されていることとは思いますが、老婆心ながら一言。

 ハンドル材を取り外すことのできるモデルは、メンテナンスをとても楽にできるばかりか、そのナイフの構造を知ることもできます。そして、信頼のおけるナイフというものは上等上質の背広と同じで、裏側の造りもとても丁寧なものなのです。自分のナイフのそんな細部を見て確かめることができるのも、メンテナンスの楽しいところなのであります。是非是非。

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まずはハンドルを分解します。
普段はブレードの汚れを落とす程度です。
組み立てるときは、ビスの向きに注意します。
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少し特殊な形状のビスですが、必要な工具はしっかりと準備しておきます。
20160703③

時間に余裕のあるときに行うメンテナンスなので、お気に入りのアールグレイを飲みながら、のんびりと作業を進めます。
20160703④

分解完了!ご覧ください。
流石はH-1鋼ですね。しばらく分解メンテはしていなかったのですが、ハンドル内部にも錆等は一切ありません。
その後、洗剤を使ってブレード全体をしっかりと洗ってやります。あっ、ケースも忘れずにね。
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汚れを落としきったら、水分を拭き取ります。
それから、ワインのコルクを使ってブレードを磨いてあげます。
(液体の金属磨きを使用) でも、指なんかは切らないでね。
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よこの作業は、矢張りワインのコルクが最適です。なので、ワインを飲んでしまったあとコルクは捨てないようにしましょう。要ストック!
どうやって磨くの?って、心を込めてだよ(笑)
いえいえ、小さな円を描くように。または、磨き幅をできるだけ小さくしながら、とにかく丁寧に磨きます。
20160703⑦

磨きが終わったら、金属磨きを洗い落とします。
どうですか、この水弾きの具合は?
水の弾きが断然違います。ということは汚れ弾きもいいということ。お手入れをすることで、ますますナイフに愛着が湧いてきます。
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組み立てます。
ふむふむ、タングとハンドル材に隙間なし。
磨いたことにより、タング部分まで反射しております。
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ビスを通すとき、ビスの外形は円形ではありませんのでビスの角度(方向)に注意してください。
ビスを締め込む際、空回りさせないためのもの。この配慮を初めて見たとき、嬉しい感動を覚えたものでした
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最後の作業はシャープニングです。
僕は、ダイヤモンドシャープナーを使用しています。
撫で上げるように滑らせるのがコツといったところでしょうか。
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ダイヤモンドシャープナーには、エッジを強く当てないようにします。

焦らずゆっくりとストレート部分を研ぎ上げます。
20160703⑫

ポイントは、さらに優しく研ぎ上げます。
ポイントを研ぐときは、角度を上げて・・・。
みなさん、ご存知ですよね(失礼しました。)
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はい、完了!
これで、いつでも出撃OK!!

コンディションは常にベストにしておくこと。これ、ナイフ使いの嗜みなり。


ニューサビナイフ4①