この記事は旧サイトで公開された記事の再掲載です。
2017年2月25日(日) 狩猟シーズンは終了ですが・・・。
※この記事にはウサギの解体画像があります。苦手な方はブラウザーバックしてください。
狩猟シーズンは、年明けからなんとも冴えない状況が続いて、有終の美を飾ることもなく終了となりました。僕としては、総合的にはまずまずのシーズンだったかなぁ・・・。
シーズンは終了となっても、狩人に休息はありません。引き続き「有害鳥獣捕獲」のお仕事が待っているのです。今回の対象は、野ウサギで す。何が有害かといいますと、こちら津軽地方では林檎などの木が被害を受けるのです。特に今頃の時期は野ウサギが普段届かないような高さの枝の芽が、降り 積もった雪の高さを利用されて食べられてしまうのです。食害です。
ある林檎畑では若木を食べられてしまい、拡張した林檎畑が全滅状態となってしまったなど、決して笑えないものとなってしまうのです。その他、植林した木 なども同じような被害を受けたりするものですから、われわれハンターの出番となるわけです。僕としては、狩猟期間に狩りをするのが狩人で、有害鳥獣捕獲を 行うときはハンターという感覚なのです。(意味はおなじでしょ!と言われればそれまでですが・・・。)
とはいっても、有害鳥獣を全滅させるなどということはなく、あくまで被害が甚大な地区において重点的に対応するということで、被害を最小にとどめるお手伝いをする程度なのです。
さて、それでは巻き狩りのはじまりです。追い手(勢子・せこ)と撃ち手(ブッパ)に分かれます。それぞれの役割は勝手知ったるメンバーのこと、阿吽の呼 吸で自然に役割が決まります。巻きを仕掛ける範囲を決め、追い立てる方向や待ちを張る場所や向きを確かめておきます。僕は撃ち手に付きます。昨夜降った雪 が意外に深く、カンジキを付けていても、かなりしんどい歩行状態です。でも、焦って無理をして早く歩くのは間違い。汗をかくと、待ちに付いたとき冷えてし まうのです。それまでの火照った体が急速に冷えて体温が奪われてしまいます。それを防ぐ歩き方は、ただただゆっくり歩みを進めること。
待ちについて周辺に気配を探ります。いつ出るか判らないので気を抜くことはできません。正に「常在戦場」真剣勝負で す。やがて、追い手の声がかすかに聞こえてきました。獲物は近いか!銃を握る手に力が入りますが、セーフティレバーはまだ外しません。すると、尾根の方向 から2発の銃声が響きました。しばらくすると野ウサギを下げたY君が戻ってきました。
撃ち手の配置に付いてウサギが出てくるのを待ちます。
待ち(撃ち手)の心得とは?
大声で話さない。不用意に動かない。撃ったら外さない!(こればかりは腕と運ですが・・・笑)
それにしても綺麗な雪山の景色ですね。
結果、腕と運がいいとこのとおり。
ズバリ、目の前にでたそうです。お見事!!
そして、追い手のメンバーのお手柄でもあります。
すぐ後ろに見えるのが林檎の木です。
授かった野ウサギと
「キャンパー炎(en)ダマスカスVG-10」
お天気に恵まれて、若干露出オーバーの写真となってしまいました。
野ウサギを手にしたYくん、なんとも頼もしくなりました。
前を歩くメンバーが“あそこから、こう回ってこっちに来たんだなぁ”と解説中(笑)
移動して、次の山を攻めます。
斜面を眺めながら、あそこだ!と狙いをつけます。
“何してるだ?”しまった、カメラに気づかれてしまった(汗)
良し、行くぞ!
作戦は決まりました。
いや待て!やっぱり、あっちだ。作戦変更。
“なに写してる?”“真面目にやれ!”
ハ~イ、真面目にやってます。と僕。
結果、ここでも授かりましたもんね。それも2羽!!
3羽の野ウサギを授かって、本日の「有害鳥獣捕獲」は終了となりました。
そして授かった命を美味しくいただくために捌きます。
捌くは「キャンパー炎(en)ダマスカスVG-10」を手にしたYくん。
それでは、授かった野ウサギを調理します。
まずは「サビナイフ・キッチン ペティ」を使い、枝肉にします。
お肉の表面を覆っている薄皮をそぎ落とします。
デリケートな作業ですが、優れたエッジがスムースに進めてくます。
次の出番は「サビナイフ・キッチン 牛刀」です。
一口大にカットします。
メニューは何か?って、もう少しご覧ください。
次にお肉を下茹でします。
美味しくいただくための大事な工程です。
すると、こんなにアクが出てきました。
沸騰させつつアク出しをします。
沸騰させつつアク出しをします。
その後、茹で汁を捨てザルを使ってお肉をぬるま湯であらいます。
それから、もう一度茹でます。
それから、もう一度茹でます。
十分に下茹でしてアクを抜いたお肉を圧力なべで煮ます。
お肉を柔らかに仕上げるのです。
次号に続く・・・。
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