フィッシング＆ハンティングレポート NO.113 2017年6月17日 : ジー・サカイ　刃物のよろず部屋

この記事は旧サイトで公開された記事の再掲載です。

2017年6月17日（土）　海峡のスプリンター！

マダイシーズン開幕以降、４回目の出漁です。１回戦、２回戦と運良くマダイを授かっておりましたが、３回戦にしてマダイのアタリなく、ワラサを２本授かっただけで意気消沈・・・。次回の仕切り直しと気持ちを切り替え、迎えた翌週は強風により中止（涙）となりました。

　そして、本日はお日柄も良く（ルンルン）ってか。雲が分厚い空模様ながら風はなく、絶好の釣り日和です。気合が入ります。朝が早いです。周りが暗いです。なにせ午前３時の出港ですから。でも、他の釣り人も負けじと朝は早いのです。時合を逃さないよう誰もが必死、どうしても暗いうちからの勝負となるわけでして（ポリポリ）ハイ。

　沖に出るとまだまだ薄暗い海ではありますが、鏡のような海面が広がっていて気分は爽快です。テンションが上がりますわこりゃ。でも、暗闇に包まれている海峡ではありますが、それでも気配を窺うと周辺には多くの釣り船の存在を感じ取ることができます。つい、後れを取ってなるものか！と、闘争心に火がついてしまうのは釣り人の性ですね。さあて海峡マダイ、いざ勝～負！勝～負～！！（マタギかいっ）※マタギが熊を獲った際の勝ち鬨を“勝負”という。

　「玄武丸」船足軽くス～イスイ。と、進んでいると魚群探知機に早速の反応です。“よしっ、まずはここからはじめるぞ！”と、船長からのスタートの合図です。まずは１枚目を求めて第一投。暗闇の中にリグを投じます。着水音を確認しカウントダウンします。海が静かなのでリグがかなり遠くまで飛んでも着水音をはっきりと聞き取ることができるのです。反応の濃い３０～４０メーターラインを探っていきます。メンバー５人が黙々とキャストとリーリングを繰り返しますが一向にアタリがありません。“まだ寝ているのかなぁ？”“それじゃあ起こしてやろうか！”などと負け惜しみに似た冗談が出始めたとき、ミヨシのメンバーに“ヒット！”本日のファーストヒットです。

それにしてもこの暗い海中でリグによくもまあ食らいつけるものです。お魚の能力恐るべし。そういえば、お魚さんには「桿体（かんたい）」と「錐体（すいたい）」という二つの色感覚があって、暗いときには桿体、明るいときには錐体をそれぞれ使い分けているのだとか、自然界の生物はまったく凄いものですね。ただ、そういった感覚は他の生物も持ち合わせているそうですから、我われ人間の感覚が弱いだけなのかも・・・。

20170617①

ファーストヒットのメンバーを横目に・・・。

そして、来たんですね～。僕に（笑）

ちと小型ながら、まずは１枚目なり！
20170617②

サードヒットです。いよいよスウィッチが入ったかなぁ。

でも、まだまだサイズが足りないな～。
20170617③

続いてのヒットです。

でも、やはりまだ小さい・・・。笑いを浮かべつつも、少し不満げ？

やうやう白くなりゆく山ぎは少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる・・・（風流なり）
20170617④

そして来たもの、大きいのが（喜）

オッハー！いただきマンモス、でかマダイっ！！

夜が明けましたが、分厚い雲に覆われて日の出を拝むことはできませんでした。
20170617⑤

こちらもサイズアップ。よしっ、これからだい！

後ろでは魚群探知機で反応を確認する船長・・・。
20170617⑥

３４、３５メーター・・・。つぶやいていた船長。

そして、ヒットだもんね。凄いぞ船長！

　さて、ファーストヒットを見て俄然リーリングに力が入ります。次は吾に！とばかりに集中力が高まります。そしたら来たもの。僕に（喜）リーリングしている手に“ググッ”と確かなアタリ、すかさず巻き合わせをくれてやります。マダイの確かな感触に“銀ちゃん、今日もやったぜいっ！”使用リグは前回同様にシルバーカラーのリグです。今日も“銀ちゃん”で間違いなさそうだなぁ。との確信を持ち、その後もリグ交換をすることなくマダイとワラサを授かりました。

　ただ、食いが渋くフックの掛かりが浅かったため、ドラグはかなり緩めの調整、走られるとドラグは悲鳴を上げっぱなし、じっくりと時間をかけて浮かせます。６枚と１本を相手に、３時間ほどのショートタイム決戦をものにすることができました。今日は運良くチャンスを掴むことができました。次なる釣行に期待を込めて

20170617⑦