2020年5月4日(月)~6月19日(金) 猟季から漁季へ~2020年・春~





※この記事にはカモの解体画像があります。苦手な方はブラウザーバックしてください。





 今シーズンの狩猟もその門を閉じました。今年の冬は北国青森らしからぬ雪の少なさに、例年とは違った狩りの様相を呈するものでした。何といっても寒くないのです。津軽の冬はどうしたの?冬将軍はどうした?具合でも悪いのか?誰か教えてっ!てな感じなのでした。

 カモ類、キジ、ヤマドリといった鳥猟はなかなかに芳しくなく、というか、ウサギ猟も雪がないので足跡をとることができず、運まかせの出会いに期待するしかありませんでした。

 残す期待は「二ホンジカ」となりますが、津軽地方に入り込んでいる個体の数が少ないことから、鹿猟もある意味運まかせの様相となります。ウサギ同様に足跡をとることができないので、土に残る僅かな形跡を探るしかありません。その上、ニホンカモシカの足跡と類似していてその紛らわしさといったら、まったくもって狩人泣かせです。

 そんなこんなで猟季は終了し、さあて次はマダイだ!マダイの乗っ込みを待って暫しの充電期間です。この間はタックルの準備期間でもあるのですが、そこはマダイキラー?の僕。抜かりはありません。昨シーズンの終了時にタックルのメンテナンスは怠りなく済ませ、リグの類も針先のなまったフックは全て交換済み。やることと言えば、交換用フックの製作ぐらいのものです。このフック、買うとなればそれなりのお値段になるので、僕は時間をみつけてはちまちま自作に勤しみます。それに何といっても自分で作ったフックでデカマダイ釣る喜びもまた至極のものであります。

 でも、マダイ釣りの前に狩猟の門を閉めておかなければいけません。カモ猟の終盤に授かったカモくんを新登場の「マキリ・スーパー VG-10」で捌きます。

 見ると姿も形も全くの“マキリ”なのですが、手にしてみるとこのVG-10鋼、H-1鋼とは違った雰囲気を醸しております。飽きもせず眺めていると、ん・・・。何処かでお会いしましたか?何か見覚えがあるようなないような。閃いた。そうだ!「マグナムハンター」のブレードを思い出させるブレードの感触だ。実際にカモくんを捌いてみると、その切れ味はマグナムハンターを懐かしく思い出させてくれるものでした。今回の「マキリ・スーパー VG-10」なんとも素晴らしいポテンシャルを秘めての登場であります。間違いなし!!ですっ。

202005①
マキリ・スーパー VG‐10登場!!

ブレード材:VG‐10
ハンドル材:FRN(ガラス繊維強化ナイロン)
全長:258㎜
ブレード長:130㎜
ウエイト:230g(本体150g、ケース80g)
刃厚:2.5㎜
202005②
猟季終盤に授かったカモくんを捌きます。
例年終盤ともなれば脂がかなり落ちてくる頃なのですが、今年は脂の落ちがないまま終盤を迎えております。
202005③
使用感を率直に言いますと・・・
ズバリ!マキリ・スーパー(魔斬・超絶)シャキーン!!!
切れ味鋭いVG‐10クライオフォージのパフォーマンスは必見!
202005④
今回はいつもの1枚捌きはせず、部位ごとに捌いてみました。
「ん~まいった!」としか言いようがございません。
マキリの兄弟ストーリーのはじまりか~。
202005⑤
そして・・・。
さあて、2020年マダイの開幕!
5月4日の開幕戦、初マダイ65センチなり。
春はあけぼの・・・ってか。(笑)
202005⑦
そして、2回目(5月23日)の釣行で50センチ。
サイズダウン・・・。なんか微妙。素直に喜べない僕なのでした。

 桜のシーズンは終わってしまいましたが、ようやくの“桜マダイ”です。昨シーズンよりも若干遅い船出となりましたが、いよいよ海峡マダイの門が開きます。“玄武丸”今年も頼むよ。それと、久しぶりに見るメンバーの元気そうな顔にささやかな喜びを感じてしまうのは、やはり歳のせいかなぁ。(笑)なんて老けた話をしている場合か!(奮)
 今年の初マダイ、授かったのは1枚だけでしたが、サイズは堂々の65センチ。まずはこれで満足することとします。できれば、あともう少し欲しかったなぁ・・・。
 続く2回目も授かったのは1枚。サイズ50センチ。嬉しいけどなんか凄く微妙・・・。素直に喜べない心境です。そして3回目の釣行では40センチを1枚・・・。写真も撮れないわ。(笑)そして、こんな感じで今年も喜怒哀楽を繰り返しながら海峡マダイに挑むのでした。。。

202005⑧
同じ日(5月23日)のメンバーの釣果。
この日は謙虚?なサイズが揃いました。
ねっ、微妙な表情してるでしょ!
202005⑨
6月1日の一番サイズ。恐れ入りました。

僕も40センチを授かるも、小型により撮影なし。またまたサイズダウン・・・。です。
202005⑩
6月4日は、40~50センチを3枚。
ようやく1枚パターンから脱出できました。
でも、この日もやはりサイズが伸びません。
デカマダイよ、どうした?
202005⑪
6月8日
海峡初釣行にして初めてのマダイとの格闘!
焦るな!ゆっくり巻け!ドラグで堪えろ!
ロッドがいい撓りを見せてます。
202005⑫
そして無事にランディング成功
人生初のマダイを手になんともいい顔してますわ(笑)
そのサイズ、55センチは立派なものですよ。
202005⑬
6月19日の釣行
人生初マダイ。その二。
タフコンディションの中、ようやくヒット。初めて手にしたマダイに“感激!!”
202005⑭
何度も何度もラインを引き出した良型マダイ。
釣り上げてほっと一安心です。とても綺麗な魚体してますね~。
202005⑮
そして出た~!お久~のナナマルオーバー。
重量感のあるスリリングな駆け引きに。こうなるとまさに“ファイターマダイ”
曇天の海峡の海に一筋の輝きを放ちながら、深き海中より姿を現した大物。そのサイズ72センチなり。
202005⑯
まな板が小さい・・・。
「サビニャイフ三徳」で捌きま~すっ!
202005⑰
いつものとおり頭に落とします。
それにしても大きいです。(汗)
202005⑱
鋭い鰭の棘なのでキッチンバサミで切断します。あら煮用です。
202005⑲
三枚におろして腹骨をそぎ落とします。綺麗な身です。しっかりと血抜き処理がなされている身に血の走りもありません。
202005⑳
皮を引きます。新鮮過ぎる身の張り様にエッジがはね返されそうなくらいです。
202005-LAST
凄い量の柵が取れました。本日はここまで。
あとは一晩か二晩おいて、美味しさが出たところをいただきます。
さて、次はどんな釣行になることやら。